大阪府警も関心?吉本闇営業で問われるテレビ局の無責任

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騒動の裏に警察からのプレッシャー?


そもそも、今回の騒動は何が大きな問題かといったら、闇営業で貰ったギャラを申告しているかどうかの問題もあるが、おそらく、吉本内の事情が大きく働いたはず。

ある暴力団と警察の内情に詳しい関係者が言う。

「この事件は、大阪府警が吉本に対して何らかの指摘をしたのだと言われているんです。暴力団排除条例が施行されて久しいが、芸能界と暴力団の関係は常に指摘されてきた。芸人の闇営業については警察も苦々しく思っていたはずです。そこで府警はもちろん警視庁も、闇営業の事実を吉本は認知していたと疑っていたのかもしれません。で、府警が何らかの動きを見せた。

万が一、吉本が暴力団とのつながりなどで府警の捜査を受けたりしたら、銀行取引が停止される可能性も出てくるし、そうなったら吉本としては大打撃ですよ。そこで慌てた吉本は厳しい処分を出さざるを得なかったのかもしれません。コンプライアンス遵守などを力強く表明した裏には、府警や警視庁へのアピールがあったと思いますね」。

確かに闇営業で関わったメンバーが次々に逮捕されたりしたら、普通なら「これはマズイかもしれない!」と動揺して当たり前だろう。それこそ「バレないかバレないか」と、毎日、不安になっていいと思うのだが…。ところが、振り返ってみると、彼らにはそんな素振りさえなかった。

そんなことは当たり前といえば当たり前のことだろうが、例え闇営業だったとはいえ、心情的には「吉本がバックだから大丈夫」なんて高を括っていた部分があったとしか思えない。

問われるテレビ局の無責任体制


「アメトーーク!」を放送しているテレビ朝日も、この程度のことは吉本で解決できると思っていたはず。当然、事態は沈静化するものと考えていたはずだから、さすがにこの流れだけは予想していなかっただろう。

テレ朝では宮迫の発言に対して、「実際にスタジオに呼び込まれていたか」の調査をしたという。が、「社内で調べたところ、呼び込まれたという事実は確認できませんでした」とし、そんな曖昧な調査結果を踏まえて「放送予定には変更はない」と結論を出したというから、もはや危機意識すらない。同局にとってリスクマネジメントなんていうのは絵に描いた餅だったのではないか。

いずれにしても、事件が発覚した時点で宮迫の「番組降板」を決断すべきだったことは言うまでもない。

今回の騒動で思うのは、「アメトーーク!」については論外として、在京、在阪テレビ局が対応に追われる騒ぎになったことだ。やれ「対応を検討中」だとか出演部分をカットしたとか再編集して放送したとか…。とにかく、テレビ各局の「被害者ヅラ」が目立った。どう見ても情けないという以外ない。

NHKは、騒動が発覚した時点で別番組に差し替えるなど、さすがに早い行動をとったのは評価できるが、だらしないのは、テレビ東京は難を逃れたようだったが、日本テレビやフジテレビ、TBSは、もう大わらわである。

「宮迫が出演していたフジの『世界の何だコレ!? ミステリー』やTBS『炎の体育会TV』はカットや再編集で対応。また、放送を予定している日テレの『行列のできる法律相談所』(7月7日、14日放送分)についても、既に収録済みなので出演場面をカットするようです」(放送記者)。

で、何だかんだと「損害は5億円」などと報じられる事態に。

今や各局は昼から夜まで芸人だらけ。それだけでも異常である。ここまで芸人ばかりを出したり、頼っていたら、いざという時に潰しが効かなくなるのは誰でも想像できるというもの。そういったことからもNHKのように常に不測の事態を想定し、臨機応変な対応を考え、対処していくべきだった。

もちろん制作費の削減もあるのだろう。しかも制作現場自体が全て吉本任せの丸投げで、局は何も考えていなかったことになる。これもリスクマネジメントの欠如というしかない。だとしたら、テレビ局が叫び続けていきた「コンプライアンス」というのは一体何なのか、この際だからぜひ聞いてみたいものである。

そう考えたら、今回の芸人の闇営業で被ったテレビ局の被害なんていうのは「自業自得」というしかない。もしかしたら元女優で参議院議員の三原じゅん子(54)から「恥を知りなさい!」なんて罵声を浴びせられるかも。

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