ジャニーズ事務所が元SMAP3人のテレビ番組出演をめぐり、民放各局に起用するなと圧力をかけていた疑いが浮上し、調査を行った国の行政機関『公正取引委員会』(略称:公取委)が、独占禁止法違反(不公平な取引方法)に繋がる可能性があるとして、ジャニーズ事務所に注意をしていたことが17日にNHKにスクープされ、大きな騒動に発展しています。
NHKは速報テロップで「元SMAP3人のTV出演に圧力の疑い ジャニーズ事務所を注意公正取引委」と伝え、直後に放送された『ニュースウオッチ9』でこのニュースを詳報し、新聞各紙もこのニュースを後追いしたのですが、この報道によってNHKとジャニーズ事務所の関係に変化が生まれ、今年の『NHK紅白歌合戦』からジャニーズタレントが撤退の可能性もあると週刊誌『フライデー』のWeb版が伝えています。
一般紙記者によると、公取委がジャニーズ事務所による圧力疑惑を調査し、公取委は元SMAPで『新しい地図』の稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さん、ジャニーズ事務所の実権を握るメリー喜多川副社長(92)に聴取を行っていたことは各社把握していたそうです。
しかし、実際に圧力をかけていたとは確認できず、公取委が注意処分にとどめたことからニュースとして価値はないと各社判断し、それも注意処分を伝えたのもずい分前だったため、報道を見送ったという背景があるようです。
そうした中、ジャニー喜多川社長が亡くなってから1週間が過ぎたタイミングで、公取委による注意処分をNHKが速報で伝えたことに新聞各社は大きな衝撃を受けたようです。
『フライデー』の取材によれば、公取委は民放各局の社員に調査を行い、ジャニーズ事務所が圧力をかけていたと認定できる情報を入手していたといい、当社は注意ではなく1つ上の「警告」処分を課したかったそうなのですが、メリー喜多川副社長が圧力を認めなかったため、注意にとどまったとのことです。
スポーツ紙記者は、
「公取委が堂々とオープンにできるのは警告から、まさか注意レベルで表に出るとは夢にも思わず、メリー氏は『なんでこんなことになるのよ!』と大荒れだったそうです」
という裏側を明かしています。
そして、この問題を表に出したのがNHKだったことから、今後ジャニーズ事務所との関係にも大きな変化がみられるのではとし、
「HNKは民放と違って、報道が花形。紅白への影響など、さして考えなかったのでしょう。対照的に頭を抱えているのは、制作サイド。いまなお、メリー氏は怒り心頭状態と言いますから、スクープされた腹いせに紅白から撤退なんてこともないとは言い切れません」
と芸能プロダクション幹部が語っています。
テレビ局関係者も、
「今年はジャニー喜多川さんが亡くなったので、例年よりも(カウントダウンコンサートを)盛大にやるそうだ。『原点回帰』をテーマに、所属タレントはカウントダウンコンサートに集中させ、紅白は二の次になるかもしれない」
と憶測しています。
近年は5〜6組のジャニーズグループが登場し、ジャニーズタレントが白組の司会を務めるというのが恒例になっており、これは多くのファンを抱えているだけでなく、NHKとジャニーズ事務所が非常に密接な関係にあるためとみられています。
もしもジャニーズ事務所が紅白から撤退となれば、番組の視聴率にも大きな影響を与えると予想されますが、もしジャニーズ事務所があからさまに撤退という対応を取れば、また新たな騒動が勃発するでしょうし、NHKとの関係を悪化させればジャニーズ事務所にとってもマイナスになるのは明らかであるため、露骨なことはしないのではと思いますね。
しかし、これを機にジャニーズ枠が減少する可能性はありそうですし、ネット上でもジャニーズ枠について、これまでの半分程度でいいのではという声も少なくないため、今後さらに世間の声に耳を傾けて出場歌手を選定してほしいです。
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